第48回九州外科学会 会長:鬼塚 敏男 (宮崎大学医学部 |
このたび、第48回九州外科学会および第48回九州小児外科学会を平成23年5月20日(金)、21日(土)の2日間、宮崎市の宮崎市民プラザにおいて開催させていただくことになり、大変光栄に存じております。例年通り、第47回九州内分泌外科学会(関屋 亮会長)との同時開催であります。 今回は特別講演として、前長崎大学教授、現長崎市病院事業管理者の兼松隆之先生に「進化していく外科を考える」と題してご講演いただき、また、順天堂大学医学部附属浦安病院外科教授の福永正氣先生には「単孔式内視鏡手術の現状と展望」についてお話いただく予定になっております。 さらに、教育講演として日立記念病院血管外科の應儀成二先生に「静脈血栓塞栓症の診断・治療・予防 ー周術期対策を中心にー」を講演していただきます。日本外科学会生涯教育セミナーでは“機能温存手術の適応と限界”のテーマで各領域の第一線でご活躍中の4名の専門の先生方にご講演をお願い致しました。一般演題では、総数207題と多数の演題の応募をいただきました。会員の皆様のご協力に心から感謝を申し上げる次第です。 さて、地方の医師不足と診療科の偏在を招いた一因は新医師臨床研修制度の導入と考えられておりますが、一方で労働時間が長い、医療過誤が多い、労働に見合った給与が少ない、および女医さんの増加などの理由から外科医の減少に中々歯止めがかかりません。 現実的にはこのような原因の解消がそう簡単ではないようです。少しでも外科医が増加するために現時点で私たちが出来ることは、医学生や若い研修医に外科治療の興味と魅力を伝承していく地道な努力しかないように思います。この3学会合同開催において経験豊富な先生方のご質問とアドバイスによって“外科はおもしろいぞ”という認識を若い研修医が共有できればその糸口が見つかるかもしれないとかすかな期待をしております。 どうぞよろしくお願い申し上げます。 宮崎は多くの神話や伝説が今も息づいております。学会の合間に史跡や民族芸能にロマンを求めて宮崎の魅力を感じていただければ幸甚です。短期間ではありますが是非、宮崎で心身ともにリフレッシュしていただければ幸いに存じます。2年続けての宮崎での開催で大変申し訳なく思っておりますが、実り多い学会になりますよう会員の皆様の多数のご参加、ならびにご協力、ご支援を心からお願い申し上げます。 |
---|